CNCで合板とMDFを寸法カット:何をどう注文するか
彫刻看板や精緻なアートが要らないこともあります。必要なのはパネル。キャビネットの側板、棚板、引き出し、デスクの天板、スピーカーのバッフル、組み立て家具一式のパーツ。大きな工房なしで板材を正確に寸法カットするのは意外と難しく、CNCルーターはそれを実現する最良の方法の一つです。注文前に知っておきたいことをまとめました。
ルーターか、パネルソーか
材木店やホームセンターでは、パネルソーで縦横の直線カットをしてくれることがよくあります。大まかに割るには十分ですが、精度にはばらつきがあり、直線しか切れません。
CNCルーターが活きるのは、次のどれかが必要なときです。
- 多数のパーツでの精度。 すべて同じファイルから切るので、棚板20枚が同じ寸法になります。
- 信頼できる直角。 直角に組み上がる必要があるキャビネットの箱に向いています。
- 穴とポケット。 棚ダボ穴、ヒンジ用の座ぐり、金具用ポケット、配線穴、手掛け穴を同じ段取りで加工できます。
- 曲線と切り欠き。 角の丸め、配管用の切り欠き、現場合わせ、台輪の逃げ。
- 継ぎ手。 溝、相欠き、差し込み式家具のスロット。
長方形が3枚だけならパネルソーのほうが安いかもしれません。棚ダボ穴付きのパーツが40枚なら、ルーターの勝ちです。
素材の選び方
MDF。 平らで安定していて安く、表面も木口もなめらかできれいに加工できます。塗装するパーツ、治具、型板、スピーカーキャビネットに最適。重く、湿気に弱く、木口のビス保持力は低めです。MDFの加工では細かい粉じんが出るので、よく切るメーカーは集じん設備が整っています。
バルチックバーチ合板。 薄い単板が多層で空洞が少なく、木口を見せても美しい合板です。ルーターで作る家具や引き出しの定番。5×5 ftのシートと、メートル法の厚み(12 mm、18 mm)で売られていることが多いです。
化粧合板(バーチ、メープル、オーク、ウォルナットの表板)。表面をステインやクリアで仕上げるキャビネットの側板や家具に。表板のグレードを確認し、どちらの面が見えるかを伝えましょう。
構造用合板。 安価ですが、空洞と粗い表面のため見える場所には向きません。
メラミン化粧板や塗装済みパネル。 ルーターで加工できますが、ビットを誤ると化粧面が欠けます。できると決めつける前にメーカーに確認しましょう。
厚み:ラベルを信じず、測る
板材は公称厚より少し薄いことが多く、輸入合板はたいていメートル法です。パネルを溝やスロットにはめるなら、溝は実際のシートに合わせる必要があります。いちばん確実なのは、メーカーに材料を測ってもらい、それに合わせて継ぎ手を作ってもらうこと。依頼文には「溝は実際の板厚に合わせること」と書きましょう。
シートサイズと最大パーツ
フルシートは48 × 96 in(4×8 ft)、メートル法のシートは一般に1220 × 2440 mmです。バルチックバーチは60 × 60 inのことが多いです。最大パーツをシートサイズと照らし、さらにメーカーの機械のテーブルとも照らしましょう。ホビー用ルーターの多くは2×2 ftか4×4 ftで、4×8のテーブルはもっと大きな機械です。最大寸法を投稿に書けば、切れるメーカーだけが見積もります。
1枚のシートに何個入るかで材料費が決まります。シートネスティング計算ツールは、ビットの隙間と端の余白を差し引いたうえで1枚あたりのパーツ数と、ロットに必要なシート枚数を計算します。
木口
ルーターはきれいで直角な木口を残し、通常は軽いやすりがけで済みます。決めておくことがいくつかあります。
- 見える合板の木口: そのまま、やすりがけ、または木口テープ(突板テープか無垢材)。木口テープは追加の手間です。
- 角の丸め: 依頼の一部として、ルーターで坊主面やボーズ面取りビットを通せます。
- タブ跡: パーツは小さなタブで固定され、後で切ってやすりで消します。見える木口では、タブを隠れる側に付けるか、丁寧に仕上げるよう頼みましょう。
内角
ビットは丸いので、切り欠きの内角はビットの半径の分だけ丸くなります(1/4 inビットで約1/8 in)。四角いものにぴったり沿わせる切り欠きには「ドッグボーン」の逃げを頼むか、丸みを受け入れて相手側の角を丸めましょう。
よいカットリストの書き方
寸法カットの依頼の多くは図面すら不要で、明確なリストがあれば十分です。各パーツについて:
- パーツ名(例:「左側板」)
- 幅 × 長さ × 厚み、単位付き
- 数量
- 木目方向(重要な場合)
- 穴、ポケット、切り欠きの有無(これらにはスケッチかDXFを添付)
- どちらが見える面か
素材とグレード、端材を返してほしいか、仕上げ(未加工、やすりがけ、木口テープ)、引き取りか配送かも書き添えます。大きなパネルは送料が高くて扱いにくいので、車で行ける距離のメーカーがいちばんお得なことが多いです。
価格を抑えるコツ
- すべてを1つの依頼に。 段取りは一度だけ、パーツをまとめて配置するほどシートを有効に使えます。
- 長方形は長方形のままに。 角の丸めや装飾的な曲線はツールパスを長くします。
- 隠れるパーツは木目方向にこだわらない。 メーカーがより詰めて配置できます。
- 仕上げは自分で。 やすりがけや木口テープ貼りに慣れているなら。
- シートを支給する。 すでに持っているなら、そう伝えましょう。
リストができたら、依頼を投稿して、パーツが収まる大きさのルーターを持つメーカーの見積もりを比較しましょう。投稿は無料、購入者手数料もなく、パネルが届いて受け取りを確認するまでお支払いは保留されます。