CNCルーター加工用のDXF・SVGの準備方法
CNCの見積もりの多くは、価格ではなく質問で止まります。このファイルの単位は?どの線が貫通カットで、どれがポケット?なぜこの輪郭に切れ目がある?文字はまだフォントのまま?質問のたびに1日が過ぎ、メーカーが直すたびにデザイン時間として請求されます。投稿前にこれらを片づけておけば、見積もりは早く、安く届きます。
形式(おすすめ順)
- DXF。 2DのCNC加工の標準です。どのCAMソフトでも読め(VCarve、Aspire、Fusion、Carbide Create、プラズマ用のSheetCAM)、どのCADやベクターソフトでも書き出せます。
- SVG。 Inkscape、Illustrator、オンラインのデザインツールでよく使われます。ほとんどのルーター加工に使えますが、スケールを確認してください(後述)。
- AI、EPS、ベクターPDF。 たいてい受け付けてもらえます。事前に文字をアウトライン化し、クリッピングマスクを外しましょう。
- STEPまたはSTL。 3D彫刻(レリーフ看板、曲面パーツ)専用です。依頼文にその旨を書きましょう。
- PNGやJPG。 切断用ファイルではありません。メーカーがトレースすることはできますが、ロゴをきれいに描き直すのは時間がかかり、その分請求されます。ラスター画像は参考として、または作図費用を払う前提で送りましょう。
1:1で描き、単位を明記する
SVGには決まった物理単位がないため、12 inで描いたパーツが、書き出し設定によっては別のソフトで違うサイズで開くことがあります。DXFは数値を保存しますが、インチかミリかを必ずしも記録しません。
原寸で描きましょう。単位はファイル名と依頼文に書きます。 tana-bracket_in.dxf。さらに、寸法とラベルを付けた基準用の長方形を専用レイヤーに1つ置いておけば、メーカーが読み込みを一目で確認できます。
閉じたパス、重複なし
切り抜く形状はすべて閉じたパスでなければなりません。角にわずかな切れ目があるだけで、CAMは内側と外側を区別できず、ビットのためにツールパスをオフセットできなくなります。Inkscapeならパス → 結合を使ってノードのつながりを確認、Illustratorならオブジェクト → パス → 連結、CADなら開いた輪郭のチェックを実行します。
重複線が2つ目の大きな問題です。2本のパスが重なっていると1本に見えますが、CAMは2つの形状と認識し、二度切ったり、ポケットを作れなかったりします。コピー&ペースト、自動トレース、3Dソフトからの書き出しでよく発生します。
文字はアウトライン化(オブジェクトをパスに、アウトラインを作成)します。メーカーにそのフォントがなければ、機械は別のフォントで代用してしまいます。
丸いビットを前提に設計する
レーザーカットから来た人がつまずくのがここです。ビットは丸いので、シャープな内角は切れません。内角にはすべてビットの半径分の丸みが付き、一般的な1/4 inのビットなら約1/8 inです。
これは組み合わせるもの全般に影響します。
- スロットとタブ。 四角いタブは、角の丸いスロットに最後まで入りません。内角にドッグボーンやTボーンの逃げを入れれば、タブがきちんと奥まで収まります。ほとんどのCAMソフトは自動で追加できます。メーカーに追加してほしければそう伝えましょう。
- 小さなディテール。 ビットより狭い隙間は切れません。1/8 inの隙間がある図案なら、1/8 in以下のビットが必要で、切削は遅くなります。
- 外角は追加作業なしでシャープになります。
迷ったら、依頼文に「はめ合わせが必要な内角にはドッグボーンを入れてください」と書きましょう。
どこを切り、どこを掘り、どこを彫るかを伝える
レーザーは切るか刻むかです。ルーターはそれ以上のことができます。貫通カット、決めた深さのポケット、V溝の彫刻、3D曲面の彫刻。メーカーには、どれがどれで、深さがどのくらいかを伝える必要があります。
- 貫通カットの輪郭を1つのレイヤーに。
- ポケットは別のレイヤーに、深さをレイヤー名に入れて:
pocket_0.25in。 - Vカーブの図案は専用のレイヤーに。
- 参考用の要素にはそう明記。
レイヤーが使えないソフトなら色分けして、依頼文で説明しましょう。
Vカーブの文字では、フォントの線の太さがVビットの深さを決めます。薄い合板に太い文字を彫ると、思ったより深くなることがあります。Vカーブ深さ計算ツールは線幅とビット角度から深さを示すので、デザインを仕上げる前に書体の太さを選べます。
材料の厚みは、測るまでは推測にすぎない
板材が公称どおりの厚みであることはまれです。3/4 inの合板として売られているシートは少し薄いこともあり、バルチックバーチはメートル法(18 mm)です。パーツを差し込んで組むなら、材料の厚みだと思う値でスロットを描き、実際のシートを測って調整してもらいましょう。さらに良いのは、依頼文に「スロットは実際に切るシートに合わせること」と書くことです。
タブと固定
最後のパスで切り離されたパーツは、ずれたり、欠けたり、ビットに弾き飛ばされたりします。メーカーは小さなタブを残してシートに固定し、後で切ってやすりがけします。タブを描く必要はありません。メーカーがCAMで追加します。見える木口のタブ跡が気になる場合は、どの木口が見えるかを伝えましょう。
投稿に貼れるチェックリスト
- ファイル:単位を明記した1:1のDXFかSVGと、基準用の長方形。
- 閉じたパス、重複なし、文字はアウトライン化。
- 貫通カット、ポケット(深さ付き)、Vカーブのレイヤーまたは色分け。
- 素材と厚み、材料を支給するかどうか。
- はめ合わせが必要なパーツと、ドッグボーンの可否。
- メーカーがテーブルを確認できるよう、最大の仕上がり寸法。
- タブやクランプを避けてほしい、見える面と木口。
- 数量、仕上げ、納期、郵便番号または「現地引き取り」。
ファイルがなくても投稿しよう
紙のスケッチから始まる依頼もたくさんあります。寸法をはっきり書き込み、真正面から撮影して、作図も依頼に含めたいと書きましょう。デザインを手がけるメーカーが、別項目として見積もります。
ファイルの準備ができたら、依頼を一度投稿してメーカーに見積もってもらいましょう。投稿は無料、購入者手数料もなく、パーツが届いて受け取りを確認するまでお支払いは保留されます。